薫風そよぐ 小江戸「川越」 歴史探訪!!
 「はのこの会」の有志一同は平成28年5月18日、川越に参集した。
 小江戸川越巡回バスにて初夏の 気持ちよく晴れた爽やかな風も心地よく、小江戸の歴史探訪を試みた。

 川越の街は資料によると「鉤の手」、「丁字路」、「袋小路」、「七曲」等、狭い路が曲がりくねり外敵から
攻められにくい城下町特有の名残が随所にあり、また江戸の下町の風情が今も残る。
 江戸時代の庶民の生活を知りたかったら川越に来て見れば分かりますョ。………と云うことで、

 一同を乗せた巡回バスは川越大師「喜多院」に到着、喜多院の天海僧正は徳川家康公との親交が厚く
大いに信頼を得たところから栄えた。
 おもむろに参詣を済ませてから重要文化財に指定されている「徳川三代将軍家光公誕生の間や家光公
のお傍に仕えた春日局の化粧の間等を拝観。徳川家と縁の深い往時の様子を垣間見ることが出来た。
  次に五百羅漢を拝観する。
  当時の修行僧が夫々願いを込めて彫り上げた
 538体の石像である。
  自分の身内や知人によく似ている姿形があると
 言われているので、念入りに見て廻る。

  二人でヒソヒソ話をしていたり、書物を読んでいる
 姿や横になって休んでいる姿、お酒を酌み交わし
 ている姿や居眠りをしている像もある。
  また山伏のような姿があったり、肩や腰を揉んで
 もらっていたり、色々なしぐさの石像が並んでいて
 、思わず微笑んでしまい、まるで日常の生活が其
のまま在る様だ。
 巡回バスが次に運んでくれたのは、川越城本丸御殿。
 長禄元年、上杉持朝の家臣太田道真・道灌父子 によって築城され「日本100名城」に選定されている。
 また城の脇に「三芳野神社」がある、 童唄の「とおりゃんせ・とおりゃんせ、ここはどこの細道じゃ……」発
祥の場所であり川越城の鎮守様として 造営されたものである。

 バスは川越氷川神社や大手門を過ぎ愈々川越の中心地、蔵造りの街並みに来た。
 昼食は川越名物「うなぎ」料理に舌鼓を
打ち、賑やかな談笑の食事後、街中の散策
が始まる。
 耐震工事中の「時の鐘」や黒い重厚な漆く
い壁でウダツの上がる「蔵造り」が所狭しと
建ち並んでいる大通り、 江戸時代の商人や
庶民の日常生活を彷彿とさせる場所である。
 大勢の観光客に混じって外国の観光客も
大勢いる、着物の日とあって着飾った着物姿
の女性も目立つ。
 本日のメインイベントの一つ「川越まつり会館」に入館する。
 当時の城主、松平信綱が川越氷川神社に神輿を寄進したことから始まる、大江戸天下祭りの様式が
今に伝えられている。
 例年10月中旬に“川越祭り”が開催される。川越の街を沢山の山車が練り歩く姿は実に壮観である。
 この会館ではその模様を余すことなく再現し、臨場感に溢れ実に見応えがあり、観客から驚嘆の声が洩
れる。
 愈々菓子屋横丁に到着。
 昭和初期からのレトロなお菓子が数多く並び、少年少女の頃に親が買ってくれた お菓子の思い出が
いっぱい詰まった菓子類である。  土産に数種類購入する。

 晴れて気持ちよい初夏の一日を有意義に過したバスは川越の駅に到着。
 少し疲れたが楽しい集いであった。
 
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