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冬が終わってしまう前に
●作詞/作曲・編曲:小林 信介  ●歌:結月ゆかり
 冷たく乾いた冬の風がまた 懐かしい匂いを運んでくる

 君と過ごしていたこの街の風景は 今では遠くまで白い静けさの中で
 あの時に見つけた小さな答えさえ
 通り過ぎてきた何もかもがすべて変って行くのに

 ふわりと広げた手に舞い降りた雪が なぜかとても悲しく綺麗すぎて
 記憶に溶けて残る君の面影に 目の前は白く滲んでゆく

 別れの日に見せた無理やりの笑顔が
 君の優しさだとわかっていたんだけれど
 書きかけのページもそのままに残して
 段々と廻りゆく季節が足を早めて行くから

 揺らめく一片が溶けて消える前に 君の歌声が聞こえた気がして
 曇った窓を開けて確かめてみても 外はただ白く霞んだまま
 雪に霞んだまま